書籍・雑誌

2005/09/10

【感想】『yoshitoshi ABe lain illustrations ab# rebuild an omnipresence in wired』

『yoshitoshi ABe lain illustrations ab# rebuild an omnipresence in wired』 ということで購入してきました、『yoshitoshi ABe lain illustrations ab# rebuild an omnipresence in wired』(ISBN4-89829-487-1)。

 たまたま10日(土曜日)は休日出社していまして、社外で昼食を食べた帰りにふと、書店に立ち寄ってみると、なんと『yoshitoshi ABe lain illustrations ab# rebuild an omnipresence in wired』が売っているじゃありませんか!
 もちろん、即購入しました。

 実はこの画集、5日(月曜日)発売だったようです。
 ですが、この文頭にある楽天ブックスのリンク先を見ても分かるように、この画集は10月発売扱いになっていました。
 自分はこの発売日に、紀伊國屋書店の店内端末にて、この『yoshitoshi ABe lain illustrations ab# rebuild an omnipresence in wired』の発売日が10月であることを知り、5日(月曜日)には書店に立ち寄らなかったのですが、こんなことなら5日(月曜日)に買いに行けば良かったです。

 さて内容の方はといいますと、基本的には『an omnipresence in wired yoshitoshi ABe』(ISBN4-7897-1343-1)と同じなのですが、ページ構成が大きく変わり、新作も多数収録されているため、画集から受ける印象が随分違います。
 それこそ、安倍吉俊さんの新しい画集だといっても、通じるぐらいです。
 そして、どこをどう切り取っても、『serial experiments lain』だなぁというのが、とっても嬉しいです。
 この『yoshitoshi ABe lain illustrations ab# rebuild an omnipresence in wired』を読んでいると、玲音が自分の心にガシガシ楔を打ち込んでくるんですよね。
 だけどそれと同時に、「これは他の人には伝わらないだろう」という想いもあります。
 ですので自分は、『serial experiments lain』をなかなか人に薦められないでいます。
 もちろん実際には、PlayStation『serial experiments lain Close the world,.txEn eht nepO』(SLPS-01603~4)が中古市場で高騰していたり、今月の22日(木曜日)にTV-BOXが発売されることからも、人気の高い作品であることが伺えます。
 自分と同じように、玲音に魅了されている人がたくさんいるのでしょう。
 だけど玲音は、そんなにも高い人気を誇る作品なのだろうか?と。
 いや、この感情を正確にタイプすると、"玲音は自分だけの玲音でいて欲しい"かな?
 しかしこれこそが、生意気にも当ブログがお名前を肖った『遍在 -omnipresence-』、そのものでしょう。
 玲音はみんなの心の中に、それぞれの玲音が遍在している・・・

 この『yoshitoshi ABe lain illustrations ab# rebuild an omnipresence in wired』の巻末は、安倍吉俊さんのこの言葉で締め括られています。

改めてこの本が皆さんにとっての玲音が遍在し得る領域を拡げてくれる事を願います。
 このブログや拙文は、玲音が遍在し得る領域を拡げるお役に、立てているでしょうか?


 それでは、よしなに。(敬称略)

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2002/04/15

【感想】「kuratic manual」倉田雅世責任編集同人誌

 2001年12月、itv24.com『おたっきぃ佐々木と倉田雅世の「アニメ討論会」』内に於いて、出演者と視聴者が一体となり、一冊の同人誌企画が盛り上がった。
 倉田雅世さんを編集長、おたっきぃ佐々木さんを副編集長に据え、視聴者から雅世さん関連のイラストやイヴェント感想文などを募り、そのプロジェクトはスタートしました。
 そんな最中、絵筆をもう何年も握っていない、雅世さん関連のイヴェントにも殆ど参加したことがない一視聴者であった自分は、そのプロジェクトに参加したくても参加できずにいました。
 ですが、それでも取り敢えずは何かを送っておこうと思い、「雅世さんが自動車の話をされると面白そうなので、是非とも!」という内容のメールをお送りしました。

 そして2002年 2月11日(月曜日)建国記念の日に、いよいよその同人誌は発売されました。
 しかし発売されたのは、東京で開催されたLeaf2000の会場内。
 茨木市在住の自分が買いに行けるわけもなく、また、通信販売の予定もなかったので、この同人誌を手に入れることは叶わないと思っていました。
 ですがです。
 先日itv24.comから自分宛に、この「kuratic manual」が送られてきました。
 封筒の中にはこの同人誌しか入っていなかったので、何故自分宛に送られてきたのかは不明なのですが、取り敢えず「投稿してくれた皆さん」の欄に、自分の名前がありましたので、あのメールを投稿として受け取ってくれたんだなぁと思いました。
 あんな内容で、しかもその内容は採用されていないのにも関わらず、こうしてきっちと同人誌を送ってくれたスタッフの皆さんに感謝です。

 ということで、ここにその同人誌の感想を認めようと思います。


 まずは表紙絵。
 まのひろゆきさんが描かれたイラストなのですが、パースがきちんと取れていて、見ていてたいへん気持ちのいいイラストです。
 頭の大きさや公衆電話との比率から、これは少女時代の雅世さんをイメージされたのでしょうか?
 また、まのひろゆきさんはプロの方なのでしょうか?

 次は見開き。
 雅世さんが番組内で押した左手の手形が、大きく掲載されていました。
 こういった編集の仕方があるんですね。

 その次は、「はずかしがりやなくらちゃんのチラリズム・ページ」。
 このページを読む限り、とにかく雅世さんという人は奥深い人だなぁと感じます。
 そして他の誰とも違う人だなぁとも。
 「~みたいな人」という表現が見当たらないんですよね、雅世さんには。
 このページは間違いなく、雅世さんのオリジナリティで溢れています。

 さて次は、この同人誌のメインコーナー、「くらちゃん大辞典」。
 全角14文字で改行されているのと、縦書き用と横書き用のフォントの太さが余りに違い過ぎるので、多少なりとも読み辛さは否めないのですが、内容はとっても面白かったです。
 このコーナーは、おたさささんの面目躍如といったところでしょうか。
 でも、半場友恵さんが「ファイナルフュージョン承認」をしている(正しくは「プログラムドライヴ」をしている)など、色々と誤謬も見受けられます。

 さて次は、スペシャルゲストページ、原田将太郎さん。
 こういったときに、ご本人に瑠璃堂どりす他のイラストを描いて頂けるというのは、なかなか素人では実現できないこと。
 おたさささんの顔の広さには、頭が下がります。

 さて次は、雅世さん関連のイヴェントレポート。
 こういったときにいつも思うことは、小さなお芝居というのは、その殆どが関東でしか公演されないんですよね。
 またイヴェントというものは、映画やTVシリーズとは違いなまものですから、後からそれを体感しようと思っても、なかなか体感できないんですよね。
 ここに掲載されているイヴェントレポートを読んで思ったことは、これからも出来る限りイヴェントに参加したいな。ということです。

 さて次は、スペシャルゲストページ、山本麻里安さん。
 先程の原田さんのページとは違い、ただマジックで文字を書いているだけなので、一瞥しているだけでは見落としそうになる、スペシャルゲストページです。
 ですがその行間からは、麻里安さんらしさが滲み出ていて、とっても面白かったです。

 さて次は、itv24座談会。
 これはチャットログを編集したものなのですが、これがたいへん面白い。
 ホント、自分はどうして参加しなかったのだろうと、切歯扼腕な思いを抱いています。

 さて次は、スペシャルゲストページ、榎本温子さん。
 これも先程の麻里安さんのページと同様、一瞥しているだけでは見落としそうになるスペシャルゲストページです。
 でもこのページの枠取りは、本人直筆の「サイアクなの私の絵」。(爆笑)
 ご本人が自ら仰っているのでタイプするのですが、温子さんは自他共に認めるイラスト下手ですからね。
 ここは下手に描かなくて正解だと思います。

 さて次は、スペシャルゲストページ、介錯さん。
 先程のどりす他のイラストと同様、こういったときにご本人にイラストを描いて頂けるというのが、他の同人誌と一線を画していると思います。

 さて次は、雅世さんの後書き。
 ここまで目を通してみて、正直なところ、行間から編集長としての雅世さんを感じることは出来ませんでした。
 勿論この同人誌は、雅世さんの同人誌ということで編纂されていますので、間違いなくその内容は雅世さんに向いています。
 ですが、同人誌の切り口としては、雅世さん自身からの意向ではなく、おたさささんを始めとする他の編集スタッフの意向が数多く見受けられました。
 「倉田雅世責任編集」はお飾り。
 これは初めから分かっていたこととはいえ、やはり自分としては一抹の淋しさのようなものを拭い切れないでいます。

 さて次は、投稿者紹介ページ。
 ここに自分の名前が掲載され、こうしてこの同人誌を戴けことを、たいへんありがたく思います。
 本当にありがとうございました。

 さて次は、目次。
 ここに掲載されているイラストは、いったい何のキャラクタなのでしょうか?
 自分の知らないキャラクタなので、恐らくはDreamcast版『こみっくパーティー』のキャラクタだと思うのですが、いかがでしょうか?

 さて次は、倉ちゃん写真館。
 「せくしぃでしょ?」と書かれていますが、うーん、カラーだったらもっと伝わってきたかな?
 だけどモノクロなので、服や髪と比較して、物凄く肌色の立体感が際立っているんですよね。
 itv24.comやBSQRを介して窺える雅世さん像というのは、子供っぽい一面があるのだけれど、こうして見ると雅世さんって、大人っぽく見えますね。
 いや、年上の女性に対してこういった感想を漏らすのは、失礼なことかな?
 もしも気に障ったのなら、ごめんなさいね、雅世さん。

 さて次は、奥付。
 こちらでの表記は「Kuratic Manual」と頭文字が大文字で表記されているのですが、表紙絵では前述の通り、総て小文字で表記されています。
 どちらが正式タイトルなのでしょうか?

 そしてこの同人誌の最後を飾るのは、裏表紙。
 新聞のTV欄風に纏められたこの細かい文字の羅列の中に、これでもかといわんばかりのネタが詰まっています。
 ですが、普段から決めた番組以外、殆どTVを観ない自分には解らないネタが、たくさんあります。
 やはりこういったときは、ミーハーにTVを流し観ておくことも必要だなぁと思います。

 ということで月並みではございますが、「(今度こそ)倉田雅世責任編集同人誌」の第2弾を期待します。


 そして、最後までこの感想文を読んでくれた皆さん、ありがとうございました。

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