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2008/03/28

【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』最終回「影二つ」

DVD『CLANNAD -クラナド-』Vol.4初回限定版TVシリーズ
『CLANNAD -クラナド-』

(監督:
石原 立也)

 いつもはMBS(毎日放送)で4:3版を観て、その後のBS-iで16:9版を観ておりましたが、今回はいろいろとありまして先に、埼玉県内にてTBS(東京放送)で4:3版を視聴しました。

 その後はいつものように、BS-iで16:9版を視聴しました。


 さて、その感想ですが、非常に良かったと思います。
 ですがたいへん贅沢な話なのですが、何となくもの足らない感といいますか、喰い足らない感があります。
 自分が持っている判断基準の一つに、観終えた後に「さぁもう一度最初から観ようか?」と思えるかどうか?といったものがあります。
 この基準からいうと今回の「影二つ」には、残念ながらそこまでのものがありませんでした。



 その理由の一番大きいなところは、いくつも張った伏線の中から、今回はこの筋だけをピックアップしました。というところでしょうか。
 例えば、同じ石原立也監督作品の『AIR』であれば、それまで張ってきた総ての伏線が、最終話にて結実しました。
 それが実に心地良かった。
 ところが今回の『CLANNAD -クラナド-』は、「まだまだ『CLANNAD -クラナド-』は続くぞ!」といった感じであっさりと最終回を迎えてしまいました。



CD『CLANNADイメージボーカル「ソララド」』「ソララド」ヘビロテ中

 そしてもう一つの理由は、「恋愛」「家族」という2つのテーマを織り込んだことでしょうか?

 『CLANNAD -クラナド-』というタイトルは、間違いではあるがゲール語で「家族」の意とのことです。
 ですので『CLANNAD -クラナド-』のメインテーマは、「家族」であると思っています。
 「恋愛」ものの王道である「告白エンド」であった『CLANNAD -クラナド-』ですが、その二人の向こうには良い「家族」を築こうとする「影二つ」が見え隠れしています。
 ところが『CLANNAD -クラナド-』には、岡崎 朋也(CV:中村 悠一)と古河 渚(CV:中原 麻衣)を軸にした、「恋愛」というテーマも存在していました。
 それの真骨頂が、第18回「逆転の秘策」に於ける、藤林姉妹の泪に結実しています。
 これ以降、自分の眼にはようやく、作品テーマが「恋愛」「家族」へシフトしたように映りました。
 つまり第19回「新しい生活」からが、本当の『CLANNAD -クラナド-』なのだと・・・

 ところがこの「恋愛」というテーマが、自分にとってはマイナスに作用していました。



CD『true tears』オリジナルサウンドトラック『true tears』
  (監督:西村 純二)

 これは今期、自分の視聴スケジュールが、『true tears』、『キミキス pure rouge』という二大巨頭に、『CLANNAD -クラナド-』が挟まれていたことによります。

 特に『true tears』は、ムーブメントと呼んでいいと思います。

DVD『キミキス pure rouge』4『キミキス pure rouge』
  (監督:カサヰ ケンイチ)

 『CLANNAD -クラナド-』を「恋愛」ものとして捉えると、明らかにこの両作品に見劣りします。

 これは「恋愛」だけをストレートに描いた両作品と、それをも内包する「家族」を描こうとした『CLANNAD -クラナド-』では、そもそも同じ俎上にないからです。


 だけど同じ高校生をもって、同じ「恋愛」を描いていた。
 以前にも指摘しましたが、高校生をもって「家族」を描くのは、かなりハードルが高いと思います。
 するとどうしても自分は見比べてしまい、そして『CLANNAD -クラナド-』は「恋愛」ものとして力不足でした。
 『CLANNAD -クラナド-』は『true tears』の感動を上書きすることなく、『キミキス pure rouge』の感動に上書きされていきます。
 その結果『CLANNAD -クラナド-』は自分の中で、どこにでもある普通の作品になってしまいました。
 このことを埼玉県の友人は、「京アニに期待しすぎだ」と指摘します。
 確かに自分は、これまでの京都アニメーション作品から無意識のうちに、「京都アニメーションはNo.1の作品を送り出すもの」と思い込んでいた節があります。
 何もハイクォリティアニメーションは、京都アニメーションだけの専売特許ではありません。
 今期は『狼と香辛料』(監督:高橋 丈夫)、『ARIA The ORIGINATION』(監督:佐藤 順一)と、素晴らしい作品が目白押しでした。



 これからは期待しすぎず、『CLANNAD -AFTER STORY-』の放送を待つようにします。



 それでは。(敬称略)

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