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2006/03/08

【感想】『よみがえる空 -RESCUE WINGS-』第9話「少年の旅路(後編)」

『明日を止めないで』美郷 あき「That Others May Live
―他を生かすために」

 ということで、『よみがえる空 -RESCUE WINGS-』(監督:桜美 かつし)第9話「少年の旅路(後編)」の感想です。

 山口 幸太役の山口 眞弓さんの好演のあとに、脱出の模様を伝えるレポータまで山口 眞弓さんなのは、ちょっと幻滅だったかな。
 以前にも内田 一宏(CV:宮崎 一成)の父、正役の宝亀 克寿さんが、そのまま自衛隊の背広組をされていて、がっかりしたことがありました。
 頭では別の役だと理解しているつもりですが、やはり同じ声では、そのキャラクタ同士に何かしらの繋がりがあるのではないか?と勘繰ってしまって、作品に集中することができません。
 ちょい役にまでそれぞれ違うCVを用意するのは何かとたいへんでしょうが、『よみがえる空 -RESCUE WINGS-』に限らず、もう少し上手くやって欲しいと思います。

 さて、Aパートの最後がなかなかドラマティックでした。
 山口母子が下ろされ、おばあさんも下ろされて、一見順調そうにレスキューが続いていましたが、当然こちらは何かあるなと思っていました。
 ですがそれがよもや、突風に煽られて緊急救助袋とそれを支えていた滑車を下に落としてしまうなんて・・・
 緊急救助袋の中に人がいなかったのが幸いですが、それにしてもやってくれます。
 ゴンドラの下でレスキューにあたっていたメンバーが、呆然と立ち尽くしてしまうのにも頷けます。

 さて、Bパートになってようやく現れたヘリオス78(UH-60J)。
 それを見て、「おっかない奴が~」と形容した内田の言葉とは裏腹に、全員助かることが約束されたような、そんな自信が内田の顔には満ちていました。
 今回のサブタイトルは「少年の旅路」ということで、物語は吉岡 悟(CV:入野 自由)にフォーカスされていましたが、自分は小松救難隊に対する内田の心情変化の方が眼に止まりました。
 これはレスキューに対するというか、自分が生業としているものに対する心構えと表現すれば宜しいでしょうか?
 そしてそれはそのまま、視聴者一人一人が生業としているものに置き換えられると思います。
 毎回、番組の最後にはフィクションだということが明記されていますが、こうして観る者のすぐ隣にある『よみがえる空 -RESCUE WINGS-』は、決して絵空事ではないと思います。
 こういった作品を、リアルだというんじゃないかな?

 さて次回からはいよいよ、『よみがえる空 -RESCUE WINGS-』のラストエピソードを飾る三部作、第10話「パーティー」第11話「ビバーク」第12話(TVシリーズ最終話)「レスキュー」が始まります。
 期待するだけ期待します。(^^)


 それでは、よしなに。(敬称略)

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