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2005年8月

2005/08/28

【感想】『AIR In Summer』(前編)「やまみち -mountain path-」

【DVD】『AIR In Summer』<通常版> ということでやって来ました、『AIR In Summer』(前編)「やまみち -mountain path-」。
 ちょうどこの二週間は、『フルメタル・パニック! The Second Raid』(監督:武本 康弘)の放送がお休みということで、まるで狙ったかのように、『AIR In Summer』(監督:石原 立也)の二週連続放送です。



 さて、総集編後の[特報]映像や、各雑誌に掲載されていた『AIR In Summer』に対する石原監督のコメントから、自分はてっきりギャグ一辺倒で迫って来るかと思っていました。
 ところが・・・
 ギャグももちろんふんだんに盛り込まれていたのですが、それ以上にきちんと『AIR』が盛り込まれていました。
 他の作品によくあるような番外編的なものではなく、本編内にある一つのエピソードを詳細に描いた、まさに本編そのものといった出来映え。
 こういった本編に即した特別編もあるんですね。
 それにしても、餅を喉に詰めた神奈(CV:西村 ちなみ)のゴロゴロが、とっても可笑しかったです。(^^)

 また、バック(背景)の美しさも健在でした。
 カメラが引いたときに、神奈の十二単がフリッカを起こしているところから、やはりトゥルーハイビジョン放送ではないことが判るのですが、それにしてもこの映像は息を呑むほどに美しいです。
 夕焼けの美しさもさることながら、この竹林の緑の目映さは、筆舌に尽くしがたいです。
 それこそ竹林独特のあの香が、こちらまで漂ってきそうな美しさでした。

 また聴き覚えのあるBGMが、心に染み入ります。
 TVシリーズ放送時に、「BGMだけで脊髄反射」という意見をよく耳にしたのですが、当時PlayStation2『AIR』未プレイの自分には、その感覚がよく掴めませんでした。
 ですが今回、こうして久し振りにこのBGMを耳にすると、それだけでもう、安心なんですよね。
 「あぁ、『AIR』だよなぁ」と。
 それこそ、圧縮Bモードステレオ放送でないのが、残念で堪らないくらいに。
 どうしてBS-iは、圧縮Bモードステレオで放送しないのでしょうか?

 話が前後しますが、音繋がりでいいますと、オープンエンドの曲はそのままでしたが、映像は『AIR In Summer』バージョンが用意されていて、とっても嬉しかったです。
 特にエンディングのそれは、本編最終回のエンディングにも重なっていて、実に良かったです。

 しかしだなぁ、この「やまみち -mountain path-」の締め方は、かなり惹かれる終わり方でしたね。
 というか、あれはかなり凶悪な締め方だ。(笑)

「ちと恥ずかしいが、見てくれるか?」

 こんなところで切られたらもう、来週も観るしかないですね。(^^)
 もちろん既に、録画予約は完了しています。

 次回(後編)「あめつち -universe-」にも、大きな期待を寄せています。


 それでは、よしなに。(敬称略)

 P.S. しかし、相変わらずの長い長いCMパートには興醒めです。 だけど、『巨泉のクイズダービー』には、ちょっと心揺れ動いたかも。(苦笑)

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2005/08/25

【5.1ch】『フルメタル・パニック! The Second Raid』Scene07「とりのこされて」

フルメタル・パニック!(5) さて今回は久し振りに、SONY MDR-CD950を出してきて、だんちさんお薦めのヘッドフォン鑑賞にて、『フルメタル・パニック! The Second Raid』(監督:武本 康弘)を愉しみました。(^^)

 ちなみにここだけの話、DENON AVC-A1SRのディスプレイに DOLBY HEADPHONE の文字を見たのは、これが初めてだったりする。(^^;
 西村ちなみに、今回の視聴ヴォリウムはなんと、大盤振る舞いの-25.0dB(!)
 こんな大音声で鳴らせるのは、ヘッドフォンならではですね。(^^;
 あぁ、7.1chスピーカでもこの大音声で鳴らせる環境を、是非とも手に入れたい…



 さてOPの「南風」ですが、いつものスピーカ視聴と違って、随分とエコーが掛かって聴こえます。
 これは本編も同様にエコーが掛かっていたので、DOLBY HEADPHONE はこういった反射音を畳み込むことによって、音場の広がりを表現しているのでしょう。
 通勤時に電車内で聴いているヘッドフォン(Pioneer SE-HF03 & Vodafone V602SH by SHARP)のような、耳許で鳴っている感はありませんでした。
 ちなみに、CMパートとの音量差は、DOLBY HEADPHONE でもやっぱり気になります。

 さてここまでの視聴では、いつもよりエコーが強いなぁという感じだったのですが、この教室で先生が出席を取るシーンにきて、「これはっ!」と思いました。
 このシーンでは普段スピーカで聴いているのと同じように、返事をする生徒の位置が、きちんとそれぞれに前後感を持って振り分けられていました。
 右手前で返事をしたり、左奥で返事をしたり。
 DOLBY HEADPHONE の凄さを見せ付けられた・・・いや、聴き付けられた瞬間でした。



 ところで、かなめの「頭かどっかにリモコン式の電気ショックを付けてやりたい」という台詞に対する、恭子(CV:木村 郁絵)が「犬じゃないんだから」と返すやり取り。
 これって暗に、『犬夜叉』(監督:池田 茂(~#44),青木 康直(#45~))のことを指しているんですよね?

「お座り!」

 閑話休題。
 さて内容の方はといいますと、前回が宗介(CV:関 智一)サイドの話とすれば、今回はかなめ(CV:雪野 五月)サイドの話でした。
 ある日突然、宗介がいなくなる、かなめの絶望。
 これを表現するため演出が、また憎いです。
 こちらは前回からの続きで観ているので、かなめが待ち焦がれている宗介が現れないことを知っています。
 だからこそ、夏 玉蘭(CV:沢城 みゆき)と擦れ違うまでのウキウキ感いっぱいのかなめを観ているのが、とても辛かった。
 そして擦れ違った後の、不安に駆られてどうしようもなくなるかなめの姿も・・・
 Scene03「迷宮と竜」とは違って、この分かり切った展開が実に面白かったです。
 展開を分かっていても面白い。
 これこそが作品として、本物なのだと思います。


 さて、次回のScene08「ジャングル・グルーブ」の放送は、三週間後の2005/09/15(Thu) am0:10~。
 こんなに間が空いたら、これまでの話を忘れてしまいそうだ。(苦笑)


 それでは、よしなに。(敬称略)

 P.S. 留守番電話サービスの声が大原さやかさんのそれに聞こえたのですが、あれは雪野さんだったのでしょうか?

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2005/08/18

【5.1ch】『フルメタル・パニック! The Second Raid』Scene06「エッジ・オブ・ヘヴン」

【予約】 フルメタル・パニック! カレンダー2003年版 さてこのエントリは、8月28日(日曜日)にアップしています。
 そうです、『AIR In Summer』(監督:石原 立也)(前編)「やまみち -mountain path-」の放送前にアップしています。
 しばらくの間、このブログをほったらかしにしていてすいませんでした。



 さて気を取り直して、まずはミーハーなところからいくと、常盤恭子役の木村郁絵さんのお声がたくさん聞けて良かったなと。(^^)
 次にマニアックなところを攻めると、環境を表現することに注力された5.1chサラウンドステレオ放送は、実にいいなぁと。
 だけど、作品のメインはそこにはない。
 あくまでも、かなめ(CV:雪野 五月)と宗介(CV:関 智一)の心の交流がメインである。
 しかもそれを何で表現するのかというと、これが散髪なんですよね。
 思い起こせば、TVシリーズ『AIR』(監督:石原 立也)でも、観鈴(CV:川上 とも子)と晴子(CV:久川 綾)の心の交流は散髪でした。
 さてその散髪シーンですが、これがまた凄かった。
 二本の直線で構成されているハサミというモチーフは、ストレートに描き手の素描力を要求してきます。
 何しろ二本の直線で構成されているため、パースの狂いがストレートに表れてしまいます。
 しかもそれが、かなめの五本の指の中に収まっていて、フレキシブルにカメラの前で映る角度を変えてくる。
 このシーンは物凄く自然に見えているのですが、この"自然に見えている"ということが、実は凄いことなんだろうなぁと思って観ていました。
 雪野さんと関さんの芝居も相俟って、そこで交わされる台詞以上の心の交流が、観る者の心を捉えて離しません。

 またこのときのSE(効果音)にも、息を呑みました。
 ハサミで髪の毛を切るSE、切られた髪の毛がクロスの上に落ちるSE、更にそれが床の上に落ちるSE。
 そのどれもが、タイミングで芝居をしているんです。
 SEだけで芝居をしているんです。
 映像ではかなめが手を払うだけで、床に落ちていく髪の毛自体は描写されていない。
 だけどそこに、SEだけの芝居が重なってくる。
 このSEだけの芝居が、堪らなくいいです。

 あと印象に残っているシーンは、宗介が感情を露わにしたラストシーンですね。
 キャラクタが与えられた役割以上のものを手に入れようと、作品内で藻掻き始める。
 これこそが物語なんだと思います。


 それでは、よしなに。(敬称略)

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2005/08/11

【5.1ch】『フルメタル・パニック! The Second Raid』Scene05「うるわしきシチリア」

フルメタル・パニック! カードミッションパーフェクト・ガイドブック さてこの感想は、15日(月曜日)にタイプしています。

 最初、前回の次回予告を観たときには、シチリアでブルーノ(CV:郷田 ほづみ)を追い詰める話かと思っていました。
 ところが当のブルーノは、Scene05開始早々、マオ(CV:根谷 美智子)の色香に落ちて、お縄に…
 じゃぁ今回の見せ場は何なんだと思っていたら、メインはカニカッティを舞台としたブルーノを抱えての、シチリアマフィアからの逃走劇でした。

 観ていて気持ちの良い、華麗な逃走劇カーチェイス。
 こういった映像を観ていると、いつも思うことがあります。
 それは、5.1chサラウンドステレオ放送が云々、3DCGIの重力演算が云々といっても、こうして観ているだけで愉しい映像の前には、それらの云々はナンセンスだなぁということです。
 そのぐらい今回のカーチェイスシーンは、観ていて愉しかったです。
 スカッ!としました。
 この感覚は、TVシリーズ『AIR』(監督:石原 立也)の第八話「なつ -summer-」や、『dancing blade かってに桃天使!』(1998 KONAMI)に通ずるものです。
 本当はここに、前作である『フルメタル・パニック? ふもっふ』(監督:武本 康弘)を挙げるのが妥当なのでしょうが、いかんせん自分は1話しか観ていないため、今回は控えました。

 あと、自分が個人的に気持ちよかったのは、クルツ(CV:三木 眞一郎)の気障な台詞です。
 ああいった台詞は、ギャグとして以外では、なかなか作品の中には持ち込めないものです。
 ところがそれを『フルメタル・パニック! The Second Raid』(監督:武本 康弘)は、あっさりと作品内に持ち込んできた。
 しかもその気障な台詞を語るのは、気障な台詞をいわせれば右に出る者はいないであろう、三木眞一郎さん。
 いいね。
 特にギャグではないのが、凄くいいです。
 クルツは元々、気障な台詞をケロッというようなキャラクタですし、あのシチュエーションならケロッといえるでしょうし、何よりCVはあの三木眞一郎さんです。
 もう、いうことないですね。



 さてここで少しだけ、WOWOWに対して苦言を呈したいと思います。
 恐らく、過半数の視聴者は気にならない(その環境にない)と思うのですが、本編の5.1chサラウンドステレオ放送と、CMの2chステレオ放送の音量差があり過ぎです。
 5.1chサラウンドステレオ放送を2chステレオ放送にミックスダウンすると、丁度良い音量なのかも知れません。
 ですが、5.1chサラウンドステレオ放送は音量が小さく、2chステレオ放送は音量が大き過ぎます。
 当たり前のことですが、観ているときは本編に音量を合わせています。
 そしてCMに入った瞬間、余りの音の大きさに慌てて、ヴォリュームを絞っています。
 こういった現象は、ANIMAXでは日常茶飯事でして(苦笑)、適当な放送局(?)は適当だなぁと思っていたのですが、まさかWOWOWでもこんな目に遭うとは思ってもみませんでした。
 取り敢えず先程メールで、WOWOWに問い合わせてみました。
 すると、WOWOWカスタマーセンターより返信がありました。
 こちらからの送信から約14時間後の返信というは、なかなかのレスポンスだと思います。
 さて、その内容はといいますと、

お問合せの音量の件につきまして、当番組に限らず、弊社WOWOWにてお送りしております番組は、基本的に権利元より提供された映像素材に手を加えずにお送りするよう努めており、番組により音声レベルが低い場合がございます。何卒、ご了承下さい。
今回、お寄せいただきましたご意見・ご要望は担当者に申し伝えます。
とのこと。
 どうやらWOWOWには、CMパートも込みで、映像素材が納品されているようです。
 ということでこれは、どこに問い合わせたらよいのでしょうか?
 京都アニメーションはアニメーション制作だから、CMパート込みの映像素材を制作しているのは、やはり富士見書房?
 でも映像関連だから、ハピネット・ピクチャーズ?
 いやいや、あちらは1作目の販売元だから、こちらはKLOCKWORXかな?
 うーん、こういった場合は、どうしたいいのでしょう。


 それでは、よしなに。(敬称略)

 P.S. 前回のエントリのP.S.で、"宗介"について指摘したのですが、TBを頂いているブログでも未だに、誤字のままのところをたくさん見掛けます。 自分のエントリって、読まれてないのかな?

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2005/08/10

【DVD&UMD】『フルメタル・パニック! The Second Raid』 in AV Watch

あてにならない六法全書?フルメタル・パニック! ということで、AV Watchの方で記事になっていました。
 これを拝見しますと、音質的にはもの足らない内容です。
 通常版はDolby Digital 2.0chのみ収録で、初回限定版の方には、Dolby Digital 2.0ch & 5.1ch &コメンタリの3つを収録。
 通常版は2チャネルしか収録しないのであれば、自分としてはLPCMで収録して欲しかったです。

 ここでその蘊蓄を少々。
 まず、現行のDVD-Videoのビットレートは、合計で最高10.08Mbps(10,080Kbps)となっています。
 次にDolby Digital(AC-3)のビットレートは、最高で448Kbpsです。
 ということで、通常版であれば映像に最高で約9.5Mbpsを割り当てられるのですが、初回限定版では音声にDolby Digital 448Kbps×3=1,344Kbpsも取られてしまうので、映像には最高で約8.6Mbpsしか割り当てられません。
 実際には映像と音声以外のマージンがあるので、東芝のRDシリーズでは、映像の最高ビットレートは9.2Mbpsとなっています。
 もちろんDolby Digitalは、384Kbpsや192Kbpsといった低いビットレートも選択できるので、もっとたくさんの情報量を映像に割り当てることも可能です。
 果たして初回限定版は、映像にどれだけのビットレートを割り当ててくるでしょうか?
 別にビットレートを限界まで使わなければならないことはないので、映像のビットレートはもっと低いかも知れないのが恐いです。

 ちなみにLPCMのビットレートは、1,536Kbpsです。
 先程算出した、Dolby Digital448Kbps×3=1,344Kbpsと192Kbpsしか変わらないのであれば、音質のかなり良いLPCMで収録して欲しいです。
 つまり自分は、高画質ディスクとしてDolby Digital音声収録、高音質ディスクとしてLPCM音声収録の2ヴァージョンが、ベストソリューションだと思っています。
 『超変身コス∞プレイヤー』・『ヒットをねらえ!』・『LOVE・LOVE?』の変身3部作コンプリートDVDは、これを実現しているのですから、他の作品でも・・・

 ちなみに、BSデジタル放送のSD(標準放送)のビットレートは、約7Mbpsです。
 単純比較では、DVD-Videoの約10Mbpsの方が上です。
 ですが『フルメタル・パニック! The Second Raid』(監督:武本 康弘)は、LB(レタボックス)で放送されています。
 スクイーズ収録(ですよね?)のDVD-Videoとは同じ俎上にないため、現物を同一条件で比較してみないことには、何ともいえません。
 また音声の方も、BSデジタル放送はMPEG2-AACです。(ビットレートは192Kbpsでしょうか?)

 とにかく、守銭奴の自分からすると、お金を出すからには、それだけの付加価値が欲しいと思っています。
 しかしながら、PSPを持っていない自分にとってUMDが無用の長物のように、収録ビットレートが享受する映像や音声に影響を及ぼさない環境の方には、このエントリって無意味ですね。
 UMDの映像や音声ってどうなんでしょう?


 それでは、よしなに。(敬称略)

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2005/08/04

【発売決定】『serial experiments lain』TV-BOX

 来る2005年 9月22日(木曜日)になんと、『serial experiments lain』TV-BOX(GNBA-5066)が発売されるそうです。
 価格は税込み¥12,600-。
 自分は今先程、BSQR489『GENEON Presents 週刊アニメプレス ~これが今夜の御主人様~』でこの発売情報を聴くまで、全くといっていいほど知りませんでした。
 これでは、『遍在 -omnipresence-』の名折れですね。(苦笑)

 ということで、それはもう間違いなく、購入しますよ。
 ご飯代を浮かしてでも、購入しますよ。
 もちろん、当然のことながら、『serial experiments lain』DVD-BOX Яesurrection(PIBA-1169)だって持っているのですが、それでも買っちゃいますよ。(苦笑)
 まぁ、そういうことです。



 それからですね、このTV-BOXに関連してか、ワニマガジン社から、『yoshitoshi ABe lain illustrations ab# rebuild an omnipresence in wired』のタイトルで、ソニー・マガジンズ刊『an omnipresence in wired yoshitoshi ABe』が再販されるようです。
 こちらは8月26日(金曜日)発売予定ということで、未だに発売日は確定していないようです。
 それからこれは殊更にいうまでもなく、当然のことながら、『an omnipresence in wired yoshitoshi ABe』(ISBN:4-7897-1343-1)だって持っているのですが、それでも買っちゃいますよ。(爆苦笑)
 まぁ、そういうことです。

 しかし、『serial experiments lain』(監督:中村 隆太郎)はまだ自分に、お金を使わせる存在なんだなぁ。


 それでは、よしなに。(敬称略)

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【5.1ch】『フルメタル・パニック! The Second Raid』Scene04「デイライト」

どうにもならない五里霧中?フルメタル・パニック! まずはメリッサ・マオ(CV:根谷 美智子)と夏 玉蘭(CV:沢城 みゆき)の剣戟シーンが、凄く良かったです。
 映像をカットで魅せるのではなく、アクションで魅せてくる。
 今回、ああいった絵コンテを切れるというのは、三好一郎さんがアニメータの技量を信頼しているからだろうし、また逆にアニメータの方も、それに対してこれでもかといわんばかりに応えてくる。
 そして音響の方もそれに負けじと、どんどんと5.1chを活かしたSE(効果音)を載せてくる。
 マオはレギュラメンバーだから絶対に死なないと思っていても、こう、観ているこちらは、手に汗を握っているんですよね。
 受け手が「クォリティが高い」というのは簡単なのですが、それを具現化している作り手の方は、本当に優秀な方ばかりなのだと思います。

 次はCM明けの、ナイフを弄ぶ玉蘭が実にいいですね。
 特にナイフの切っ先で、自分の下顎を突っつくところには、驚きを隠せません。
 "ミスリルの面々を突っつく"と掛けてあるのはもちろんのこと、なんとこの突っつかれているという表現を、非常に短い一本の曲線を描くことによって魅せてきました。
 あのたった一本の曲線で、非常に鋭利な刃物が玉蘭の柔肌を突っついているという映像を生み出している。
 ラムダドライバ発動をド派手なCGイフェクトで魅せてくるかと思えば、玉蘭の心理描写をこうして、たった一本の曲線でひっそりと魅せてくる。
 これだけ幅の広い表現をTVシリーズで観られるとは、本当に幸せです。

 またストーリーの方も、この映像に引けを取りません。
 Scene03の冒頭にあった『アメージング蜘蛛同心』。
 パッと見は臨時ニュースを割り込ませるためだけの、出鱈目なチャンバラ(かなめ談)でした。
 ところがこれは、助けに行った先に敵の罠があるというこれからを暗示させる、見事なまでの劇中劇でした。
 しかもそれは、Scene04での「まるで蜘蛛の糸に絡め取られてるみたい」というマオの台詞や、「そろそろ本番の捕り物だぁ」というゲイツの台詞にまで及んでいます。
 メカアクション主体であるにも関わらず、それこそまるで蜘蛛の巣のように美しい伏線が張り巡らされている。
 またこの華麗な伏線は、これだけに留まりません。
 ブリーフィング時のトニー(CV:遊佐 浩二)の軽口が、この局面になって効いてくる。
 しかもその内容が、「クレタ人は嘘吐きだっていうパラドックスよ」(マオ談)。

 凄い作品だ。
 Scene03はもう一つかと思っていたのですが、それはScene03だけを近視眼的に観ていただけでした。
 『フルメタル・パニック! The Second Raid』(監督:武本 康弘)という作品全体は、自分の期待の遙か上を行っています。

 次回、Scene05「うるわしきシチリア」も期待しています。


 それでは、よしなに。(敬称略)

 P.S. 皆さんの感想を読んでいて、「"宗介"と"宗助"のどちらが正しいの?」と思っています。エンドテロップには"宗介"と表記されているのにね。



 2005/08/06(Fri)21:00~放送のBSQR489『PONY CANYON STYLE まるなび!?』のゲストは、下川みくにさんでした。
 この日の放送は公開録音でして、唄ってくれた生唄はもちろん、『フルメタル・パニック! The Second Raid』のオープンエンド。
 オープニングの『南風』も良かったのですが、エンディングの『もう一度君に会いたい』が実に良かったです。
 実はみくにさん、『もう一度君に会いたい』を唄っている間に、感極まって泣いてしまったんですね。
 これには、「プロとしてどうか?」という意見もあるでしょうが、自分はみにくさんのストレートな気持ちが伝わってきて、本当に良かったと思っています。

 これだからラジオは止められない!

 その模様は、こちらのスタジオ写真から、少しだけ伺うことが出来ます。

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