【5.1ch】『フルメタル・パニック! The Second Raid』Scene02「水面下の状景」
さぁ今夜こそブロックノイズのない、フルレートの『フルメタル・パニック! The Second Raid』(監督:武本 康弘)を堪能したぞと。
いや、それはいいのですが・・・
そういえば今回、ゲイツ(CV:大塚 芳忠)とかいう、『メゾフォルテ』(監督:梅津 泰臣)に出てきたような、すぐに人を殺したがる奴がいましたね・・・
ああいうの、大っ嫌い!なんですけど。
そういえば一作目の敵役も、あんな感じでしたね。
さて、まずは勧善懲悪モノについて。
勧善懲悪モノを良しとする方の多くは、その面白さとして、"理解のしやすさ"を挙げられます。
対して自分のように、それを良しとしない者は、そのつまらなさとして、"先が読める"という部分を挙げます。
これらはどちらか片方によるものではなく、両方とものファクタが内包されているものと、自分は思っています。
つまり勧善懲悪モノがどう受け止められるかは、作品が云々というよりもむしろ、作品を受け止める側の問題だと思っています。
これらを踏まえて今回の『フルメタル・パニック! The Second Raid』(監督:武本 康弘)。
京都アニメーションお得意のギャグが冴え渡る学園パートと、前述の勧善懲悪&マッドサイエンティスト(ですよね?)の戦場パート。
それにプラスして、夏姉妹の百合百合(?)が今回の骨子でしょうか?
それで映像面では、SD(標準放送)でLB(レタボックス)ながらたいへん安定していますし、音響面では5.1chサラウンドステレオ放送で文句はありません。
ところが・・・今回のScene02は、自分にとって面白くありませんでした。
その理由はひとえに、勧善懲悪モノだからです。
自分で簡単なストーリーを書いてみると解るのですが、キャラクタはただ創っただけでは動いてくれません。
キャラクタを動かすのには必ず、それ相応のモチベーションが必要となります。
しかもこのモチベーションには、作り手が納得するだけでなく、受け手をも納得させるだけのものが必要となってくるのです。
このモチベーションの例を挙げると、往年の作品では、「この地球を守りたい!」などです。
こういったいわゆる味方サイドのモチベーションは、比較的受け手の共感が得られやすいのですが、これが敵役サイドのモチベーションになると、途端に難しくなります。
多くの人の共感を得られる、他人を殺しても良い理由を用意する。
これは一筋縄ではいかない・・・はずでした。
ところがこれには、簡単な抜け道がありました。
それは先程例に挙げた、「この地球を守りたい!」と同じ方法です。
つまり、悪者は悪者だから悪いことをするのだという、理由付けです。
しかもそれが不良やマッドともなれば、もう完璧です。
キャラクタの想いと受け手の想いは、その悪者を倒すという目標に集約されますし、ストーリーもそれに沿って進んでいきます。
ですが自分は、こんなストーリーでは満足できません。
この気持ちを簡単にいうと、そんな勧善懲悪で先の読める作品はもう、観飽きているのです。
まず、勧善懲悪云々以前に、名無しキャラはすぐに亡くなって、主人公級キャラはなかなか亡くならないという法則(?)があります。
ですから今回でいえば、夏 玉蘭(CV:沢城 みゆき)がグリグリやられるところは、落ち着いて観ていました。
何しろゲイツがアレなキャラクタでしたからね、絶対に殺られることはないと思っていました。
もちろん、ここでゲイツがトリガーを引けば、『エルフェンリート』(監督:神戸 守)にもなれたのですが、案の定そこまでのものはなく、ただただ飽きたからでそのシーンが終わってしまいました。
こういった異常なキャラクタが大好き!という方が、たくさんにおられるということも理解しているのですが、やはり自分は好きになれません。
というか、大っ嫌い!です。
しかしながら、こういった嫌われる敵役を一話にして創り上げられたというのは、作品として大成功だと思っています。
自分の好嫌と作品の巧拙は、違うベクトルですからね。
さて今回も、5.1chサラウンドステレオについて少々。
やはりScene02一番の見所は、ゲイツの「アヴェ・マリア」に至るシーンでしょうか。
「殺れ!」というゲイツの掛け声とともに始まった戦闘は、銃声や剣戟音や悲鳴などが360度あらゆる所から耳に入り、ラストのゲイツの歌声は、左右のメインスピーカとセンタースピーカのみから。
それ以外の戦闘音は総て、左右のリアスピーカからという、5.1chサラウンドステレオならではの前後感を活かした構成になっていました。
特にこのときの映像は、画面の真ん中でポツンとゲイツが腰を捻りながら「アヴェ・マリア」を熱唱するのみで、そこで行われている惨殺劇の一切は映像で表現されることなく、リアチャネルからのSE(効果音)のみで表現されていました。
このシーンは、鶴岡 陽太さんをトップとする音響スタッフの実力を、充分に感じることが出来ました。
音響だけでも充分に表現できる自信があるからこそ、山本 寛さんはこういったコンテを切れる。
また、こういった魅せ場を用意した今回の脚本は、武本 康弘監督自らが執筆。
TVシリーズ『AIR』(監督:石原 立也)に引き続き、京都アニメーションの作品は、本当に高いレベルで実を結んでいると思います。
次回、「迷宮と竜」も期待しています。
それでは、よしなに。(敬称略)
P.S. 他の方のScene02に対する感想によく、「R-15指定」や「15禁」といった文言を見掛けるのですが、『フルメタル・パニック! The Second Raid』は、「(R-15)指定"相当"」の作品です。 WOWOWは15歳以下の視聴を禁止している訳ではありません。
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この記事へのコメントは終了しました。







コメント
も、申し訳ありません<(_ _)>
消しちゃってください。
ほんとすみませんでした。
投稿: シグレ | 2005/07/25 00:10
私も間違えて送ってしまったようです
本当にすいません、お手数ですが削除
お願いします
投稿: keita | 2005/07/25 00:14
ということで、サクッと削除しましたので、正しいTBをお待ちしています。(^^)
投稿: Akihiro Inda. | 2005/07/25 00:26