【感想】『英國戀物語エマ』第七章~水晶宮~
これまで自分が観てきた恋愛物では、ストーリーテンションがアップすれば、それに比例して、ヴィジュアルテンションもアップするものでした。
ところがこの第七章は、エマ(CV:冬馬 由美)とウィリアム(CV:川島 得愛)のキスシーンがあるぐらい、ストーリーは盛り上がったのに、ヴィジュアルの方はいつも通りでした。
いつも通りの真面目な絵作り。
サブタイトルにもなっている水晶宮(クリスタルパレス)内でのモブシーンなんて、余りにも自然に描かれていて、全く眼が行かなかったのですが、あれは物凄いテクニックで描かれていたと思います。
今回はそういったいつも通りの映像が、まるで最下段に打たれた香車のように、作品全体のテンションを支えていました。
日が落ちて、映像はどんどん落ち着いていくのに、観ているこちらの心臓はバクバクしていました。
暗い水晶宮内、途切れる会話、眼鏡を外すエマ、その手を取るウィリアム。
そして・・・初めてのキス。
BGMに「MOMENT」(唄:國府田 マリ子)が流れているわけでもないのに、こちらの盛り上がりは最高潮でした。
こんなにハイテンションにさせられるローテンションな映像は、初めて観ました。
派手なことをしなくても、テンションを上げることは出来る。
いやむしろ、派手なBGMや画面効果で魅せるよりも、こういった地道で真面目な絵作りで魅せた方が効果的ではないだろうか。
そんなことを思った、第七章でした。
さて今回のウィリアムの行動で、一点だけ引っ掛かるところがありました。
それは、エマを見失うところです。
ウィリアムはエレノア(CV:小林 沙苗)との関係も重々承知していて、無言のツッコミを入れるハキム(CV:うえだ ゆうじ)に対して、「流されている訳じゃない」とまでいっています。
ですから自分は、抜けているように見えるところもあるけれど、基本的にウィリアムは優秀な紳士だと思っていました。
ところが今回のエマを見失うという失態は、自分の中にあるウィリアム像と少し違いました。
もちろん水晶宮の展示物に、それだけ眼を奪われてしまったということなのでしょうけど、自分はそこに引っ掛かりを覚えました。
ですがそんな引っ掛かりは、件のキスシーンでもう、どこかへ行ってしまいました。
そのぐらい今回も良かったです。
次回、第八章~時計~も期待しています。
それでは、よしなに。(敬称略)
| 固定リンク
「『英國戀物語エマ』」カテゴリの記事
- 【感想】『英國戀物語エマ』第十二章~スズラン~(2005.06.21)
- 【感想】『英國戀物語エマ』第十一章~過去~(2005.06.14)
- 【感想】『英國戀物語エマ』第十章~すれ違い~(2005.06.07)
- 【感想】『英國戀物語エマ』第九章~ひとり~(2005.05.31)
- 【感想】『英國戀物語エマ』第八章~時計~(2005.05.24)
「アニメーション」カテゴリの記事
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』最終回「影二つ」(2008.03.28)
- 画質や音質が作品内容に与える影響について…(2008.01.21)
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』第10回「天才少女の挑戦」(16:9と4:3の両立)(2007.12.28)
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』第9回「夢の最後まで」 on BS-i(2007.12.21)
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』第9回「夢の最後まで」 on MBS(2007.12.16)
「コミックス」カテゴリの記事
- 【感想】『らっきー☆ちゃんねる』遂に登場!柊姉妹!(2007.05.26)
- 【感想】『らき☆すた』第01話「つっぱしる女」"無"→"有"(2007.04.11)
- 【感想】『蟲師』第26話「草を踏む音」 on BS-FUJI(2006.06.19)
- 【感想】『ΠΛΑΝΗΤΕΣ』Last Phase「そして巡りあう日々」 on NHK-BShi(2006.01.09)
「テレビ」カテゴリの記事
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』最終回「影二つ」(2008.03.28)
- 画質や音質が作品内容に与える影響について…(2008.01.21)
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』第10回「天才少女の挑戦」(16:9と4:3の両立)(2007.12.28)
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』第9回「夢の最後まで」 on BS-i(2007.12.21)
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』第9回「夢の最後まで」 on MBS(2007.12.16)
この記事へのコメントは終了しました。







コメント