【感想】『英國戀物語エマ』第九章~ひとり~
エマ(CV:冬馬 由美)が画面に映る度に、ケリー(CV:中西 妙子)が亡くなったというその重さから、自分は胸が潰されそうになります。
そしてこのときウィリアム(CV:川島 得愛)は、エレノア(CV:小林 沙苗)とともに晩餐会へ出席しているんですね。
この華やかさとの対比が、悲しみの表現にますます拍車を掛けます。
だけどエマは、涙に暮れていたわけではありません。
時折ケリーのことを思い出しながら、ただ淡々と、ケリーのいなくなった屋敷を片付けていました。
そういった姿が自分には、より悲しく思えてなりません。
ですが、それ以外のキャラクタ…特に、エマと同じ女性のメイド長(CV:五十嵐 麗)が、自分に自信を与えてくれます。
貴族と料理人の立場の違いを彼女は、「料理人といえど、味で貴族様を感動させることができたその一瞬はね、対等になれるのよ。そういうものじゃない?」と言い切る。
この台詞にはすっと、こちらの胸が晴れました。
だけどエマは夜中に、水道の蛇口から滴り落ちる滴の音で、ふと目を覚まします。
そしておもむろに、暖炉へ火をくべます。
しばらくして、暖炉の暖かさが身体を包む頃、エマはひっそりと泪を流していました・・・
こちらが頭で「悲しみを表現している」と理解するよりも先に、エマの悲しみがこちらの心に突き刺さります。
更に、エンディングテーマ『Menuet for EMMA』の後には、いつもエマの許へミルクをせびりに来ていた野良猫が、どこか別の家の人に、ミルクをせびるシーンが挿入されていました。
ケリーが去り、野良猫も去り、本当にひとりになってしまったエマ。
婉曲に表現されればされるほど、エマの悲しみが深く伝わってきます。
なのに毎度のことながら、その雰囲気をぶち壊す「コミックビーム」のTVCF!
『英國戀物語エマ』(監督:小林 常夫)の掲載紙なら、もう少しは作品の雰囲気に沿ったTVCFにして欲しいと思います。
さてこの『英國戀物語エマ』ですが、『エマ放送協會』総合ラジオによりますと、先日、遂に、最終回のアフレコが終了したそうです。
最終回まで、眼が離せません。
それでは、よしなに。(敬称略)
| 固定リンク
「『英國戀物語エマ』」カテゴリの記事
- 【感想】『英國戀物語エマ』第十二章~スズラン~(2005.06.21)
- 【感想】『英國戀物語エマ』第十一章~過去~(2005.06.14)
- 【感想】『英國戀物語エマ』第十章~すれ違い~(2005.06.07)
- 【感想】『英國戀物語エマ』第九章~ひとり~(2005.05.31)
- 【感想】『英國戀物語エマ』第八章~時計~(2005.05.24)
「アニメーション」カテゴリの記事
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』最終回「影二つ」(2008.03.28)
- 画質や音質が作品内容に与える影響について…(2008.01.21)
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』第10回「天才少女の挑戦」(16:9と4:3の両立)(2007.12.28)
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』第9回「夢の最後まで」 on BS-i(2007.12.21)
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』第9回「夢の最後まで」 on MBS(2007.12.16)
「コミックス」カテゴリの記事
- 【感想】『らっきー☆ちゃんねる』遂に登場!柊姉妹!(2007.05.26)
- 【感想】『らき☆すた』第01話「つっぱしる女」"無"→"有"(2007.04.11)
- 【感想】『蟲師』第26話「草を踏む音」 on BS-FUJI(2006.06.19)
- 【感想】『ΠΛΑΝΗΤΕΣ』Last Phase「そして巡りあう日々」 on NHK-BShi(2006.01.09)
「テレビ」カテゴリの記事
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』最終回「影二つ」(2008.03.28)
- 画質や音質が作品内容に与える影響について…(2008.01.21)
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』第10回「天才少女の挑戦」(16:9と4:3の両立)(2007.12.28)
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』第9回「夢の最後まで」 on BS-i(2007.12.21)
- 【感想】TVシリーズ『CLANNAD -クラナド-』第9回「夢の最後まで」 on MBS(2007.12.16)
この記事へのコメントは終了しました。








コメント