【感想】『英國戀物語エマ』第一章~贈り物~
ファーストインプレッションは、"見紛うことなき小林常夫監督作品"でした。
とにかく真面目な作品です。
自分が初めて小林監督の名前を意識したのは、『超GALS!寿蘭』(原作:藤井みほな)でした。
この作品の基本はギャグなのに、作風がやたらと真面目でして、イジメをする教師の回なんてもう、それが裏目に出て、非常にイヤな気分になったことを今でも鮮明に覚えています。
次に観た小林監督作品は『美鳥の日々』(原作:井上和郎)でして、これは右手が恋人(笑)だったので、まだ観られました。
その次は『十二国記』(原作:小野不由美)。
これは流石に真面目すぎて、第1話で切ってしまいました。
そして今回の『英國戀物語エマ』(原作:森 薫)。
エマ(CV:冬馬由美)の一挙手一投足、イギリスの街並み一つ取ってみても、とにかく真面目。
馬車の描写から手紙の文字、明確に貧富の差を描いているところまで、画面の端々からきちんとしたものを真面目に描き出そうとする熱意が伝わってきます。
またストーリーの方も、凄くいいです。
裸眼では視力に乏しく、世界が狭かった少女時代のエマ。
そこで主人のケリー(CV:中西妙子)から眼鏡が与えられることによって視野が広がり、世界が広がった。
これは少女から女性へといったところでしょうか?
そして時が経ち、その眼鏡も度がずれてきたところに、エマに一目惚れしたウィリアム(CV:川島得愛)から、眼鏡のプレゼントを持ち掛けられる。
これは女性から恋人へといったところでしょうか?
ですがエマはそれを断り、プレゼントはレースのハンカチでいいという。
度がずれていても、ケリーとの思い出が詰まった眼鏡はそのままにして、ウィリアムからは昔から憧れていたレースのハンカチをという…
あくまでも、ケリーのメイドでいることに踏み留まろうとするエマ。
本当にドラマがよく出来ていると思います。
ですが自分は今、この作品を観続けるかどうかを迷っています。
その一番の理由は、真面目すぎるからです。
余りにもその作品が出来すぎていて、こちらの想像の羽根を広げる余地がないといえば、伝わりやすいでしょうか?
自分はもっと自分の中で余韻を愉しめるような、そんな作品の方が好きです。
取り敢えず、冬馬さんの芝居がとても心地良かったので、次回も観てみようと思いますが、その先は未定です。
それと、SUN(サンテレビジョン)に於ける一連の16:9作品について。
昨年の12月より、SUNでも地上デジタル放送が開始されました。
ですが今まで、この『英國戀物語エマ』も含めて、16:9作品が16:9ワイドで放送されているところを、一度も観たことがありません。
自分が観た限りでは、16:9画面の両端に黒帯を入れて4:3画面を作り出し、その4:3画面の上下に黒帯を入れて16:9作品を流しているものばかりでした。
しかも映像信号は1125iなので、うちのモニタでは、画面ズームすることが出来ません。
これは恐らく、幹事局であるCTC(ちばテレビ)のマスタから、所謂額縁映像になっているからだと思うのですが、これはどうにかならないものなのでしょうか?
TVO(テレビ大阪)では、16:9作品はきちんと16:9ワイドで放送されているので、この思いがよりいっそう強くなっています。
それでは、よしなに。(敬称略)
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