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2005/03/11

【感想】『AIR』第十話「ひかり -light-」

 多くの人が賞賛している中、自分にはその良さがまるで分からない作品を生み出す監督の一人に、レオス・カラックスさんがいます。
 今観るとどうかは分かりませんが、当時、大学の授業で観た『ポンヌフの恋人』には、これっぽっちも心が動かされませんでした。
 この感想はその後、WOWOWで観た彼の三部作も同様でした。
 あのプチプチと細切れになる編集のどこがいいのか、今でもディスカッションしたくて堪らないぐらいです。


 さて、今回の第十話「ひかり -light-」。
 正直にいいまして、この細切れにプチプチと切れる映像というのは、観ていて面白くないです。
 こういった映像が評価されているということは、理解しているつもりです。
 ですが、こうして毎回愉しく観ている『AIR』でそれをされても、やはり自分にとって面白くないものは面白くありません。
 レオス・カラックス監督作品宜しく、プチプチと細切れになる映像の愉しみ方を、是非とも教えて欲しいです。

 さて、冒頭に登場した、海岸で砂遊びをしていた女の子と男の子。
 しっかりと繋いだその手や、それを見て身を震わせるそら(CV:小野大輔)のリアクションなどから、恐らくあの二人は、毎回OPでタイトルロゴの『AIR』に繋がるあの二人なのでしょう。
 ですが個人的に伏線は、もう少しさり気なくして欲しかったです。
 例えば今回初登場の、志野まいか(CV:金田朋子)。
 最初は、志野さいか(CV:金田朋子)の再登場かと思いました。
 ですが、「さいかお姉ちゃんの病気が良くなりますように」とお祈りをしていたところから、CVが同じであってもあれは妹のまいかですね。(エンドテロップにて確認済み)
 第二話で観鈴(CV:川上とも子)がさいかのことを、「あの子は今度手術する…」と話していた伏線が、ここに結び付いている。
 こういった伏線の方が、自分は嬉しいです。

 それから、そらが晴子(CV:久川 綾)の目を突いたのは、第一話で晴子に目を突かれた往人(CV:小野大輔)の逆襲ですね。(笑)
 後はセミっぽい朝食の全貌(笑)など、ザッピングならではのシーンの連続に満足でした。

 「そう、帰る場所があるのですね。 あなたは頑張って下さいね。 いつか、その翼で飛べるように…」
 この美凪(CV:柚木涼香)の台詞は、咀嚼すればするほど、味わい深い台詞ですね。
 美凪の飛べない翼には、帰るところがないのだけれど、そらにはそれがある。
 美凪がそう思えたのは、そらの向こうに往人の面影が見えたからではないのだろうか?
 そんなことを妄想してしまうほど、この台詞は美凪というキャラクタを象徴しています。
 しかもこれの一つ前の台詞は、「うるとらはっぴー」ですからね。
 美凪の奥深さに触れた気分です。

 さて今回は始まった直後から、自分の眼には、同一時空間内に於ける往人とそらの共存が、酷く不安定に映っていました。
 前回のラストから、そらが柳也(CV:神奈延年)の遺志を継ぐ者なのは明白でした。
 ところが同じ時空間内に、同じく柳也の遺志を継いだ往人がいる。
 魂保存の法則(?)のようなものが頭を過ぎると、どうしてもこのシチュエーションに納得することが出来ませんでした。
 徹頭徹尾、画面内のどこかにそらの円らな瞳を捉え、徹頭徹尾、往人の目許を映さなかったところからも、今回の主人公はそらなのに。
 このあたりがもう一つ、自分の中で理解し切れませんでした。
 ですがこれがラストになって、ようやく分かったような気がしました。
 往人が光になって消えた後、そこに残っていたのはそらだけ。
 そして、そらが光の粒になって砕け散った後に出てきたのが、往人。
 つまり、往人もいるという不安定な時空間だったからこそ、そらの記憶が不安定だったのではないかと。
 そして、観鈴を想う気持ちに気が付いた往人が消えた今、本当の意味でそらは、柳也の遺志を継いで、観鈴を蝕む過去からの呪縛を解き放とうとしているのではないかと。
 観鈴が大好きな往人は、そらとなってずっと観鈴の傍にいる。
 観鈴をゴールへ送り届けるために…

 そして自分は、次回予告に眼を瞠りました。
 自分は劇場版を観ているので、このあとの展開を知っているのですが、次回予告の一カット一カットが、劇場版のそのどれをも上回っています。
 特に、黄金色に輝く大海原をバックにして、観鈴を背負う晴子の小さな人影は…
 画面の右下に、「第十一話 うみ -sea-」の文字が重なるこのファイナルカットほど、次回への期待感をそそられる絵はありません。

 次回も期待しています。


 それでは、よしなに。(敬称略)

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コメント

はじめまして。
いつも興味深く拝見させていただいております。

>レオス・カラックス監督作品宜しく、
>プチプチと細切れになる映像の愉しみ方を
>是非とも教えて欲しいです。

今回のAIRの場合、レオス的映像編集効果のそれとは本質部分で異なっているのではないでしょうか。

AIRという作品は原作が存在しており、
TV版として製作する上で放送枠というかなりドライで過酷なハードルが横たわっています。
本編以後の展開を見届けて頂ければ納得してもらえるかも知れませんが、劇場版のように抽出・簡素(異質)化させた形態ではない以上、
「そこ」に至るまでの過程として取りこぼせない要素が多岐にわたっており、
それをこの短い枠の中で再現するためにはあのような「詰め込み」をせざる負えなかったのではないかと
個人的にはそう判断しております。

つまる所、
レオス的に「こうやれば愉しい」という確信の上でああいった編集形態になったというよりも、
必要な要素を破綻させずにフィルムにまとめるなら結果的にこういう選択肢しかなさそうだ、
という苦肉の策ではなかろうかと。

個人的にはもっと原作の要素を殺ぎ落として端的に洗練させた方が良かったのでは?という考えもありますが、
結果として現在までの濃密な内容と原作と遜色の無い強いインパクトをフィルムから感じるに、
アニメ版AIRがAIRとして成立する要素として、この厳しいハードルと取りこぼしてなるものか!
という製作側の強い意志というのが必要不可欠な条件だったようにも思えますので一概に断言できそうにもありません。

とりあえず、以後の要所をしっかりとした尺の長さで情緒豊かに放送するために
今回このような形態になったのでは…と現在の所はそう判断しておりますが、いかがでしょうか。

ラスト2話、本当に楽しみですね。

投稿: 大羽なお | 2005/03/12 17:05

 大羽さん、初めまして。

 ああいった映像を面白く感じられないため、そこで思考停止に陥っていました。
 改めて考えてみますと、『ポンヌフの恋人』は敢えて、ああいった編集を行っています。
 対して第十話は、これまでの映像からいうと致し方なく、ああいった編集になったのかも知れません。
 ですが、これまでのクォリティに対する"余裕"といえば宜しいでしょうか、そういった高いポテンシャルを絶えず見せ付けられていると、その詰め込みザッピングの第十話でさえも、どうにかなったんじゃないか?と。
 これは高望みのしすぎかな?

 ただ、第一話~第七話で取りこぼした要素を、ザッピングで拾ってきたという第十話。
 原作ソフト未プレイの自分には、これでどこまでお膳立てが揃ったのかは分かりません。
 ですが、大羽さんのコメントを拝見していると、これでラストへの準備は整っているような感じです。

 「第十話があったからこその、このゴール!」
 そんなラストになって欲しいと思っています。


 それでは、よしなに。

投稿: Akihiro Inda. | 2005/03/12 21:41

原作ではザッピング形式ではなく全部つながっていたのですが、アニメでソレをやるとまた数話同じ事を繰り返すだけなので、このような形になったわけです。

>>第一話~第七話で取りこぼした要素を、ザッピングで拾ってきたという第十話。

これは違います。
あえて1~7話で伏せてきた事を、そらという視点でその隠された真実を語ってるのですよ。
つまり普通に1話だけ見れば観鈴は頭のちょいと弱そうなニハハ女の子でしかないわけですし、あんな人相の悪い(w)行き倒れな往人に付きまとう理由も、ただノーテンキだからのように見えます。
でもこの10話で往人に声をかけるまでの観鈴の葛藤や決意、勇気がその裏に山のようにあったことが語られるわけです。

観鈴という、いつでも笑っていた女の子がその笑顔の向こうで何を考え、苦しんできたのか。

晴子も預かった子供を邪険に扱い、あまつさえ苦しんでる子供を置いて旅行に行く女という姿の裏に秘められた葛藤と観鈴に対する愛情が、そらという視点を得て初めて語られる。

「取りこぼしたものを拾ってきた」のではなく、この10話はココまでの全てを一本に繋ぐための話なんですよ。

それにしても本当に26話あれば・・・悔しくてたまりませんね。

投稿: T | 2005/03/12 23:19

 Tさん、初めまして。

 ネガティヴイメージで使っているつもりはなかったのですが、「取りこぼし」では言葉が悪かったですね、ごめんなさい。
 ザッピングには、"敢えて伏せていたことを別視点で"という意味を込めて、タイプしていますので、自分はTさんがいわれているように観ていたつもりです。
 これ、第十一話までにもう一度、第一話~第七話までを、観返しておいた方がいいのかな?(^^)

 それにしても原作ソフトは、ザッピングではなく、そらを加えてリプレイなのですか?!
 フルヴォイスに耳を傾けていると、総プレイ時間はかなりのものになってしまいそうですね。


 それでは、よしなに。

投稿: Akihiro Inda. | 2005/03/13 00:02

そらもう長いですよ。AIR編。メチャメチャ濃いです。そらの考えてることが全部テキストになってますしね。

アニメでああいうやり方を取ったのは、やはり全体の尺の問題があるのと、全部をなぞるのが果たしてアニメのフォーマットで効果的だろうか、という観点があったからだろうと私は思っています。昨夜、第十話該当分をリプレイしてみたのですが、相当の違いがありました。例えば、そらの覚醒は往人消滅直後じゃなくて、数日後になってますし。どういう議論の過程でどれを残しどれを落としたのか、なんて考えるのもまた楽しかったりします。

投稿: てりぃ | 2005/03/13 00:16

ゲームもザッピングしてます。
そら視点で最初からって感じです。

今回アニメでもあったように、晴子が実は実家に直談判しに行ってたなどの事実がわかる所なので、かなり重要っすね。
劇場版ではこの辺の描写がまったくないのでラストシーンが安っぽいのです。

あ、あとAIRの転生は時間軸にあまり関係なく起こるのです。そらとして少し過去に戻ったように。

そのこと踏まえた上であと2話どうぞ!(笑)

投稿: 碧輝せりか | 2005/03/13 04:24

以下、もうすでに情報として表れた部分を用いて、観鈴の苦しみの説明を書きます。これらを理解した方が物語に入りやすいと思ったからなのですが、まっさらな状態でアニメ版AIRを楽しみたい方、考察するのが楽しみな方は、読まない方が良いかもしれません。(さほど大した文でもないですが)


====================
※AIRでは、魂といった概念は語られません。
転生が起こると、記憶の共有、再結合が徐々に行われます。観鈴は幾つかのペナルティや義務が課せられているために苦しんでいるのですが、「翼人~人」に下位転生することによるペナルティは、法術(=翼人の力の一部)で転生を果たした「往人~そら」のそれとリンクしています。水はこぼれ落ち、器が割れてしまいます。

ペナルティは他に、以下の2つ。
・呪い(殺したものからの恨み):悪夢を見せる
・痛みや悲しみの記憶:肉体、精神を蝕む

翼人には、夢(=記憶)を現実に繋ぐほどの力があるため(みちる、佳乃を参照)、呪いは他者(心寄せる者)への飛び火となって表れます。また、あの夜に神奈へかけられた強力な封印術も、夢に最悪のエラーを生じさせるほどのものでした。

解決方法は、、、。
そのために観鈴は夢を見つづけています。
往人の差し出す腕の中で。

投稿: やじ | 2005/03/13 16:16

以下は、普通の感想コメントです。
====================
シーンの繋ぎもそうですが、晴子の独り言のテンポが特に気になりましたね。佳乃、美凪が出てくるシーンを削っても、そちらに回した方が嬉しかったな、と。あのシーンはワンカットが長く特に演技力が重要なシーン。同じ長回しの、往人が観鈴に出て行くと告げたシーンはさほどでもなかったのですが。夏祭りの回想とか、絵でごまかせられれば、こういった感想にならなかったのかもしれません。ただ、危ないなと思うのは、1度目ではそう感じたのが、2回目観るとなぜか受け入れられてしまったことです。何なんでしょうね。

原作をやった人間なので補完済みなのですが、初見の方は、晴子さんの思いが汲み取れたか聞いて見たいですね。

演出過剰な部分は、私もあまり好きではありませんでした。(個人的には美凪のセリフもどうかな?というレベルです)

投稿: やじ | 2005/03/13 18:07

 てりぃさん、 碧輝さん、やじさん、こんばんは。

 お互いにお互いのブログにコメントを書き込んでいましたね。(苦笑)>てりぃさん
 ところで、てりぃさんはいったい何時に寝ているんだろう?…
 毎日のようにブログに熱いエントリをされていて、『AIR』までリプレイされて…

 それで、"ザッピング"のコンセンサスが取れていないようなので、@nifty辞書で調べてみました。
 すると…「テレビを視聴する際、リモコンを使って頻繁にチャンネルを変えること。」とのこと。
 あれっ、そういった意味なんですか。
 自分は『DESIRE』や『EVE burst error』のようなものを、ザッピングと呼んでいました。
 ですので、『AIR』がザッピングかどうかは、ちょっと判断保留です。

 あと、転生については、そういうものだと思うようにしていますが、それでも納得は出来ていないです。
 "転生"を他の言葉に置き換えれば、納得できるかな?

 晴子はというか、ああいったキャラは多くの場合、何にもないのに観鈴を捨てることはないので、何かあると思っていました。
 でも、橘の家に行くって、観鈴が神尾を名乗っていたのは便宜上のことであって、今でも戸籍上は橘観鈴だという設定なのでしょうか?
(追記:名前についてはこちらに、詳しい考察があります)

 やじさんは美凪の最後の台詞、駄目でしたか。
 このあたりは、思い入れに左右されるところなのかな?


 それでは、よしなに。

投稿: Akihiro Inda. | 2005/03/13 23:05

ども。お好きな答えをどぞ。

(1)寝てません。寝るヒマ無し。
(2)昼間寝てます。平日も(爆)
(3)我こそはネットの海で生まれし、その名も人形つk(ばき

まじめな話、興が乗ると他のことをさておいてガンガン書いちゃいますね。今週のAIR辺りから今日ぐらいまでは、ちょっとイケないものが憑依したような状態になってたかもしれません。そのしわ寄せは、確実に日常生活に跳ね返ってます(笑)。

zappingについてですが、結構昔のアーケードゲームでも、既に終えた面に戻されることを"zap"と言ってましたね。私の好きだったドルアーガの塔というゲームでも、59階でドルアーガを倒さずに60階へ行こうとすると「You zapped...」と表示が出て、59階より下の任意の階に落とされてしまいます。

で、gooの英和辞典などでzapをひいても、こういう意味は載っていないんですよ。割と近いのが「飛ばす」ですが、それでもピンポイントとは言えないですし。元々が俗語だったようですから、ちょっとずつ意味が拡張されていってるのかもしれません。

業界用語的なものとして、かような演出手法をザッピングと呼ぶことが常識なのかもしれませんが、その辺には全く疎いので、詳しいどなたかの解説をお待ちいたします。(^^;

投稿: てりぃ | 2005/03/13 23:54

 相変わらずの素早いリアクション、サンクスです。

 例えばてりぃさんのところの、第十話の記事のエントリタイムを見ますと、2005/03/11(金)05:49:28・・・
 (鴇羽舞衣風に)はぃー!!!
 答えは(1)、絶対に(1)だ。間違いない。
 つーか、それでよく身体が保ちますね。(^^;
 イケないものが憑依した状態で、お子さんから「パパァ遊んで」っていわれたら、どうされます?

 ザッピングはよく分からないですね。
 ところで、『ドルアーガの塔』をクリアできるのですか。
 尊敬します。


 それでは、よしなに。

投稿: Akihiro Inda. | 2005/03/14 00:21

> イケないものが憑依した状態で、お子さんから「パパァ遊んで」っていわれたら、どうされます?

薄情な父だと思わないでくださいましね。と言って逃げます(^^;;;;;

投稿: てりぃ | 2005/03/14 01:44

 ザッピングは、@nifty辞書のそれでよろしいかと思います。良い言葉が見つからず、擬音がしっくり来たからってのが個人的予想ですが。(日本語でもパッパッ、とか言うでしょ)。チュンソフトの「街」がザッピングシステムとしては優れたものなのですが、任意の時点への視点移動が可能なシステムという意味です。目指した効果が、他視点から掘り下げを分かりやすく伝える、ということなだけで、単なる他視点のストーリーというだけでは、ザッピングとは言えないようです。
~~~
ちょっと原作の気になったところを見返してみました。

 美凪のセリフは足され、原作のそれとは異なった意味が込められています。その差自体は問題ないのですが、演出がすでにラストだけを目指していて、いざラストになるとそこだけ浮いてしまうのではないか、という懸念があるのです。
 原作のAIR編では、3人+1匹での普通の生活がかなり濃く描かれます。これによって、"夏影"の曲のイメージも強くなり、後半の喪失感が鮮やかになります。それらが十分だと感じていたら、美凪のセリフもOKなのですが、残念ながら。
 そらについてですが(上手く圧縮された展開にはなっていますが)、記憶を取り戻すシーンで原作ではイメージを注入された"夏影"が流れます。これで、往人の願う理由に厚みが増すのですが、アニメ版だと今のところどうお感じでしょうか?
~~~
 残り2話で、原作の最も理由付けの危うい部分をどう切り抜けるのか、楽しみでもあり、不安でもあります。

投稿: やじ | 2005/03/14 21:15

 やじさん、いつもありがとうございます。

 これはどこかでタイプしようと思っていたのですが、原作ソフトをプレイされた方と、そうでない方の一番の違いは、曲名にあると思います。
 TVシリーズを観ているだけでは、BGMの曲名は、"絶対に"分かりません。
 ですが、ネット上に散らばる皆さんの感想を拝見しますと、今回のやじさんからのコメントのように、さも当然のように曲名がタイプされ、さも当然のようにそれによって会話が成り立っています。
 原作ソフトだって、ミュージックモードなりBGM集と聴き比べない限りは、曲名は分からない筈なのですが…
 ですので、原作ソフトでは、各BGMがジグソーパズルのピースがごとく、ピタッとそのシーンにはまっていたのだと思います。
 それだけ印象深かったのだろうと。

 さて、件のシーンを観返してみました。
 往人の願う理由が増すのではなく、観鈴と確認し合ったという感じです。
 「(お互いに)ゴールまで頑張ろうな」と。
 別に「ゴール」をいい過ぎている印象もないです。
 で、このときのBGMが"夏影"というのですね?
 読み方は"なつかげ"ですか?

 つーか、この次回予告には、引き込まれるわ!
 この弱々しいが「が、がぉ」が、また凄いなぁ。


 それでは、よしなに。

 P.S. パパが逃げたぁ!

投稿: Akihiro Inda. | 2005/03/14 22:04

 そうですね、失礼しました。"なつかげ"でござ候。
今回で行くと、眠る往人の横に座るシーン(夕方)でかかっていますね。とても優しいメロディで、観鈴のテーマとして作られた曲です。

 原作では、往人もそらも、葛藤し、無力さに苦しみ、果てしなく必死です。アニメ版のそらが記憶を取り戻すまでには、必死さは無く、むしろ達観といった雰囲気が漂っています。良し悪しは個人の好みにせよ、このままそらが見守るだけの存在になってしまうのかは、気がかりですね。

投稿: やじ | 2005/03/14 23:14

召喚?(爆)

やじさんのコメント、大変興味深く読ませて頂いております。やじさんも多分お気づきのように、BS-i版は原典の多くのモチーフをそのまま用いていながら、実は骨格をかなりいじっていますよね。それを「実は原典と扱いが違う」ということに気づかれる方、気づかずに「原作通りだ!」と喜ばれる方の両方がいて、脇で見るようなつもりになってみるとこれがとても面白い(笑)。

また、違いに気づいた方の中でも、そこに不満を感じる方も肯定する方もいて、これまた非常に興味深いです。

ラストに向けての展開では、恐らく賛否両論が起きるような気がしておりますが、何が起きても動じない覚悟は自分なりにしておこうと思っています。

P.S. パパはここにいる。ここにいるぞ。ずっとそばにいる。絶対に忘れない。(爆)

投稿: てりぃ | 2005/03/14 23:51

 どうもそらの記憶が揃ったことと、視聴者である自分にとっての情報が揃ったことが、シンクロしているような感じです。
 必死になって勝ち得たというよりも、怒濤のように流れてくる情報を受け止めたという感じ。
 ですから、こうして考えてみても、視聴者=そらをうまく表現できていると思います。

 やじさんとてりぃさんのやり取りを見ていると、原作ソフトをプレイしないと、TVシリーズの半分も愉しめていないような気がしてきました。


 P.S. 観鈴ちんから「観鈴ちんと子供のどっちが大切なのよ!」っていわれたら、どちらを取るのだろう?…

投稿: Akihiro Inda. | 2005/03/15 00:01

とりあえずここまで未プレイで来られた以上、Akihiroさんはこのまま通された方がいいかもしれないですね。今ここからゲームに着手されると、混乱されるかもしれませんし。

と言いますのも、劇場版はかなり悪い意味で「別モノ」でしたが、BS-i版にしてもやはり「別モノ」には違いないと思うのですよ。尺の問題によるカットだけではなくて、結構な独自の解釈、読み替えが含まれていると思います。ただ、私はそれを「劣化」や「改悪」ではなく、原作を上手く「昇華」したモノであると思ってます。無論、個人的な意見ですので、「やっぱりこれじゃイカン」という人もいるであろうことは理解できますし、その立場での意見も非常に興味深く読ませて頂いております。

P.S. 大丈夫だ。観鈴ちんはそういうことを言わない。きっと、誰もたどり着けなかったゴールに(爆)

投稿: てりぃ | 2005/03/15 00:11

>ここまで未プレイで来られた以上、Akihiroさんは
>このまま通された方がいいかもしれないですね。

押し付けがましいかもしれませんが私も同意かな~と。(時間的な猶予もありませんしね)
ただゲームをクリアしてる人がアニメを見るとまた格別の楽しみ方が存在しているかなとも思いますので、

 アニメ
  ↓
 ゲーム
  ↓
 アニメ

…と、ここはひとつ二度美味しく楽しまれるフルコースはいかがでしょうかw
まあ結局、ご本人がやりたいときにやるのが一番なのですけどね。

むしろ私なんかは無茶な願いをいえば、この三月一杯はAIRの記憶をすっぽりと消失させたいな、と。
原作はどうだったか…はさておいて、素の状態でこれからのアニメAIRを一喜一憂して楽しみたいものです。

とかなんとかいっている間に、あと二日ですか。

投稿: 大羽なお | 2005/03/15 03:36

 昇華というには大仰だな、と思っているので、原作がフォーマル、アニメ版は水着とでも言いましょうか。
 美しく見せようとすると、ダイエット前提だったりするわけで。文字表現と比べると映像はストレートですしね。同じ水着でも、原作好きには、劇場版は年増で自己中心的に見え、テレビ版はナチュラルで好ましく映ったのでしょう。まあ、何に価値を見出すかは人それぞれです。

 私も終了時には賛否両論が飛び交うと思いますね。ただ、その論議は、原作付きアニメーション作品としては高い次元での話で、今後の京都アニメーションには期待できるという前提で行われるのは確実だと思います。

Akihiroさんは、アニメだけでお願いします(エ?
やはり、そういう方がいないと、意見が偏っちゃうな、ってだけですが。まあ、そう簡単に終わるものでもありませんし、お好きな時に始められるのが良いと思いますよ。特に問題になることは無いと思います。

P.S.実のところ、OPのひまわりが気になっています。どこかで突っ込んでくるんかな。。

投稿: やじ | 2005/03/15 19:58

 えーっと、取り敢えず、TVシリーズの最終回を観るまでは、原作ソフトに触れるなとのご意見。
 どのみち、高いソフトは買えないので、てりぃサンタさんか、大羽サンタさんか、やじサンタさんから、最終回放送直後に、PS2版『AIR』のプレゼントがくることを期待しています。(^^)

 しかし、これだけハイクォリティなものを魅せ付けておいて、次回作はまたふもっふ宜しく、CXオンリーじゃないだろうな…

投稿: Akihiro Inda. | 2005/03/15 20:17

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