【感想】『AIR』第七話「ゆめ -dream-」
「多分、今回は"溜め"の回なんだろうなぁ」というのが、自分のファーストインプレッションでした。
正直にいうと、これまでで一番、心が揺り動かされませんでした。
ですがこれは決して、詰まらなかったという意味ではありません。
サブタイトルにもあるように、「ゆめ -dream-」を見るごとにみるみると衰弱していく観鈴(CV:川上とも子)。
母から譲り受けた人形に心を込めた後、画面から姿を消した往人(CV:小野大輔)。
そしてそのことと引き替えに、元気を取り戻した観鈴。
ここでいきなり舞台は過去へ、正歴五年 A.D.994 へ。
そしてそこにいたのは、神奈(CV:西村ちなみ)と柳也(CV:神奈延年)。
第七話では、冒頭から観鈴と往人のやり取りを描き続けておいて、最後の一分でこれを神奈と柳也のやり取りにすり替えて幕を下ろすという、大胆な構成。
これはもう、第八話以降の展開を、期待せずにはおられません。
観鈴が繰り返した「日記じゃない」とか、往人の背中の大きな痕は、伏線ですよね?
それと作画については、魅せ場らしい魅せ場はなかったものの、相変わらずのしっかりとしたレイアウトは、観ていて気持ちがいいです。
カメラがどの角度から二人を捉えても、いつでも同じ地に足が付いていると表現すれば良いでしょうか?
バラバラに描かれているはずのキャラとバックが、いつでもきちんと同じヴァニシングポイントを捉えているのは、高い技術力によって支えられているからだと思います。
あと、凄いなと思ったのは、観鈴の「ぶぃ!」というギミック。
これまでにもう何回出てきたのか分かりませんが、ことあるごとに観鈴は「ぶぃ!」といって、Vサインを出してきました。
そしてそのどれもが、往人によって受け止められていました。
ところが今回、観鈴がVサインを出そうとしたときにはもう既に、それを受け止める往人は踵を返していた・・・
ただの癖だと思いきや、それを往人がいなくなる印象付けにもってくる。
こういったところに、自分なんかはグッ!とくるのですが、皆さんはいかがでしょうか?
原作ソフトプレイ済みの方にとっては、何を今更なのかな?
さてこれから、皆さんの感想を読みに行きます。
それでは、よしなに。(敬称略)
P.S.今回の『激☆店』はHDだったのですが、あれは今週から?それとももっと前から?…
elwoodさんによると、今回からだそうです。
うちの環境では凄く綺麗なので、このままHDで続けて欲しいです。
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コメント
こんばんは。
TB、コメントありがとうございます。
今回は思わぬ展開に驚きました。
>ただの癖だと思いきや、それを往人がいなくなる印象付けにもってくる
観鈴が無理して明るく振舞おうとしているのが痛々しかったです。
投稿: カメリア | 2005/02/18 21:24
カメリアさん、コメントサンクスです。
今回は小野さんの泣きの演技も聞けて、満足でした。
あとは久川さんの芸幅の広さも。
酔っぱらいからふっとシリアスになって、後で小さな子供まで演じきる。
『AIR』は観応えも、聴き応えもありますね。
投稿: Akihiro Inda. | 2005/02/19 01:37
TBありがとうございます
実は以前からこっそり覗かせていただいてただけにドキドキです(;´w`)
久川さんは、ほんと凄い演技力です。ほんとに…(つД`)
投稿: D | 2005/02/19 03:25
Dさんへ、自分もドキドキでした。
第一話からTBしていくと、それを追い掛けるようにDさんから、TB返しがやってきたので。(^^)
投稿: Akihiro Inda. | 2005/02/19 16:49
TB、ありがとうございますー。
アニメでの細かい演技ならではで組み込める
こととかもあるので原作のプレイ有り無しで
気づくことは大差ないと思っていますよ。
テキストと1枚絵の世界であとは自分の想像で
(さらに自分のやったPC版は声優なしです)
動かしてますから、観鈴の泣き声の大きさに
びっくりしたりしてますし。
では。また
投稿: カヨウ | 2005/02/19 19:43
カヨウさん、コメントサンクスです。
第五話の観鈴の発作シーンって、皆さん異口同音に凄いといわれていますよね。
あれってその皆さんのイメージよりも、あの映像の方が遙かに凌駕していたということですよね。
こういったところでも自分は、やっぱりやっておくべきか?と思ったりしています。
投稿: Akihiro Inda. | 2005/02/19 21:12