【感想】『バトル・ロワイアル』特別篇
さて、連日の残業から、全く手を付けることが出来ませんでしたが、ようやく感想をタイプするゆとりが出てきました。
いやぁ~、ゴールデンウィークって本当にいいですね。(^^)
ですが、鑑賞したのはもう二週間も前の話になるので、多少の綻びは勘弁して下さいね。
それで、この特別篇の存在を知ったのは、WOWOWのTVCFが最初でした。
どんな映画でも少し売れるとすぐに、ディレクターズカットヴァージョンが出るのにはもうすっかり慣れていたつもりでしたが、まさかこんなにも早く出してくるとは・・・流石はメディアファクトリィー。
それにこの映画、内容が内容だっただけに、いったいどうなることやら?と思っていました。
何しろそのTVCFの映像は、恐らくは追加カットであろう、バスケットボールのシーンでしたから。
それで早速、『バトル・ロワイアル』のオフィシャルサイトへアクセス。
前売券・上映劇場情報から、ワーナー・マイカル・シネマズ茨木の名前を確認しました。
ところが、肝腎のワーナー・マイカル・シネマズ茨木のタイムスケジュールに、『バトル・ロワイアル』特別篇の名前はありませんでした。
かなり残念に思っていたのですが、直接ワーナー・マイカル・シネマズ茨木に足を運んでみると、なんと自分が訪れた次の週から、『バトル・ロワイアル』特別篇が上映されるではありませんか。
その時からもう、『バトル・ロワイアル』特別篇をいつ観ようかと、思案をし始めていました。
そして最初は、学生時代からの連中と一緒に観に行こうとしたのですが、お互いのタイミングがなかなか合わず、それは今度の『バンパイアハンターD』へと受け継がれました。
ということで今回、『バトル・ロワイアル』特別篇は、2001年 4月15日(日曜日)の深夜に独り、レイトショーで観てきました。
さてこの日、いつもの日曜日なら昼過ぎまで寝ているのが普通であるこの自分が、体内時計が壊れていたせいか、たいへん朝早くから目が覚めてしまいました。
そこで、新番組である『コメットさん☆』を、初めて拝見しました。
劇中、自分はずっと、主人公の声は坂本真綾さんだと思っていました。
ところが、エンディングテロップを見てびっくり。
主人公の声はなんと、『バトル・ロワイアル』特別篇で中川典子役を演じられていた、前田亜季さんではありませんか。
前回『バトル・ロワイアル』を観たときには、前田亜季さんの声が、坂本真綾さんのそれとは聞こえなかったのですが…
ということでこの日、この声の件も確かめに、『バトル・ロワイアル』特別篇を観に行こう!と、決心したのでありました。
それで『バトル・ロワイアル』特別篇。
いや、目を瞑ればもうそれは、坂本真綾さんの声そのものでした。
そのぐらい、本当によく似ています。
少なくとも自分には、二人の声を聞き分けることが出来ないでしょう。
また、前回観たときには、その凄惨な内容から目を見張る思いで観ていたのですが、今回はそうでもなかったですね。
人間の慣れとは恐ろしいものです。
そして、こうして落ち着いて『バトル・ロワイアル』特別篇を鑑賞すると、この作品は繰り返し鑑賞に耐えうる作品ではないことが見えてきます。
何しろ、前回の無印でも自分は分かり易い作品だと思っていましたが、今回の特別篇はそれに輪を掛けて、冗長なぐらいに分かり易くなっていました。
重要なカットは一瞬ポーズが掛かるし、繰り返し挿入される撮り下ろしのバスケットボールシーンは、日常的なこれまでと、非日常的な『バトル・ロワイアル』との較差を際立たせている。
また、あれほど荒れた学級を描いておきながら、件のバスケットボールシーンでは一部のキャラを除いて、クラスが一致団結しているシーンが描かれていまして、これまた現在の学校描写を際立たせていると感じました。
とにかく分かり易い。
他にも秋也の親友で、本作品のキーアイテムであるバタフライナイフの元々の持ち主の・・・ごめんなさい、役名が出てきません。
彼の回想シーンなど、どんどん対比を強調するような分かり易いシーンが挿入されています。
それから、どうしても言っておきたいのが、相馬光子の子供時代のシーン。
いやぁ~、簾頭のいかにもロリコン風なオヤジを出してきて、人形を裸にさせる。
そして案の定、相馬光子を脱がそうとして、階段の上から突き落とされて死亡・・・
この「オリジナリティ皆無」といっても過言ではないこの一連のシーンが、逆に『バトル・ロワイアル』特別篇のオリジナリティにまで高められているのではないかと思えるほど、徹底的に作り込まれています。
そして「走れ!」の後ろには、これまで新たに挿入されたシーンが、レクイエムとしてもう一度挿入される始末。
どうなのでしょうか、「この春、中学校を卒業した皆さん」は。
この映画をご覧になって、どう思われていますか?
分かり易くて良かったですか? それとも、そこまで説明されなくても良いと思われましたか?
そして、この映画から学んだことは、どんなことですか?・・・
この映画の真価が問われるのは、この映画を観た子供達からの感想次第だと思います。
以上
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