【感想】『バトル・ロワイアル』
去る2001年 1月 1日(月曜日)、JT(日本たばこ産業 株式会社)茨木工場跡地に、マイカル茨木がオープンしました。
そしてこの施設の中で、自分が最も注目したのは、ワーナー・マイカル・シネマズ茨木でした。
人伝に聞いたシネマコンプレックス(複合型映画館)。
巨額の資金を投じてホームシアターを構築するのが馬鹿馬鹿しくなるほどの設備と、そのリーズナブルな料金。
それが、自宅から肉眼で見える場所にできるこの感動。
正月休みにものを言わせたうえ、期待に胸を膨らませて行ってきました。
場所は自宅から自転車で約15分。
料金は通常大人は¥1,800-(税込み)ですが、マイカルカードを見せれば¥1,500-(税込み)になります。
また、夜9時以降に上映する作品は総て、レイトショースペシャルとして¥1,200-(税込み)に。
そして正月以外の毎月1日は、ファーストディスペシャルとして¥1,000-(税込み)になります。
上記以外にも毎週水曜日は女性に限り、レディスディスペシャルとして¥1,000-(税込み)になるとか。
他の映画館と比較しても、これだけリーズナブルであるにも関わらず、その設備はこれまで自分が入場したどの映画館よりも優れていました。
定員入れ替え制で立ち見の心配はありませんし、サイドにドリンクホルダーの付いた大きなアメリカンサイズシート。
そして周囲を取り巻く、数多くのサラウンドスピーカ。
しかもそれらの設備は外見だけでなくそこには、実に定位の安定した心地よい音響が広がっていました。
今回自分が入ったのは3番スクリーンでしたが、他のスクリーンも同様の設備であると思います。
自分はワーナー・マイカル・シネマズ茨木の回し者ではありませんが、これは非常にいい映画館だと思いました。
さて今回、鑑賞した映画。
世間に疎いこの自分が、今回は珍しく今話題の映画を観てきました。
『バトル・ロワイアル』 (監督:深作 欣二)
この名前は昨年の11月まで全く知らず、NHKの『少年少女プロジェクト』でその名前を初めて耳にし、調べてみて、世の中には自分の知らないことがまだまだあるのだなと、改めて痛感させられた名前です。
その後、この劇場公開の是非を巡り国会に取り上げられ、劇場公開前には文部大臣が直々に観たとか観ないとか。
最終的にはR-15(15歳未満鑑賞禁止)指定に落ち着き、公開当日もその盛況ぶりがニュースになったほど。
また自分は、この原作小説を読んではいませんし、メガホンを取った深作欣二監督についても、有名な監督らしい。ということしか知りません。
つまりは、殆どの先入観や予備知識なしに、この映画を観たと言っても問題ないでしょう。
さてさて前置きはこのぐらいにして、この作品の感想はと言いますと、これがなんとも複雑な気分です。
過去最大級の「親友判断試金石(?)」であることは間違いないのですが、自分がよく面白さの判断に使う、「鑑賞後にもう一度観たいと思うのか?」といった観点からいうと、自分はもう二度と観たくはありません。
ですが・・・これは是非、他の人にも観て欲しいと思っています。
特に今回鑑賞を禁止された、現在の中学生には、絶対に観て欲しいとさえ思っています。
友情、愛情、他人を信じることの素晴らしさや、他人を疑うことの醜さ。
フィクションならではの窮極的な環境に登場人物を配置することにより、こんなに当たり前のことをこんなにストレートに、ダイレクトに、ヴィヴィッドに表現した、たいへん理解しやすい映画。
重要な台詞は幾度となく、黒背景に白文字縦書きでバーン!と画面中央に入り、登場人物がそれを読み上げる。
また、主人公:七原 秋也には藤原 竜也さん、ヒロイン:中川 典子には前田 亜季さんという美男美女。
男性ヒール:桐山 和雄には安藤 政信さん、女性ヒール:相馬 光子には柴咲 コウさんという強面(←褒め言葉です)。
パッと見でイイモン、ワルモンがすぐに判ります。
特に最期の桐山 和雄なんて何?
燃え上がる炎の中に立ち上がる黒い陰、思いっ切り白目を剥いて、泪の筋には黒いライン。
殺人シーンなどはリアリティを追い求めているのに、どうしてこういった部分はこんなにマンガチックなのでしょうか。
また、マンガチックと言えば、教師キタノのビートたけしさん。
キタノの飄々としたキャラクタはビートたけしさんのキャラクタと=(イコール)で、それはもうまさにマンガチック。
ラストシーンなんて「あんたはリビングデッドか!?」って感じです。
それからもう一人、忘れてはいけないのが、ビデオのお姉さんの宮村優子さん。
あのすっとぼけたキャラクタもまた、宮村 優子さんのキャラクタと=(イコール)で、苦笑いを噛み締めて観ていました。
ですが・・・その喋っている内容や一挙手一投足にまで至るオーヴァーアクションと、教室の中で事切れていくクラスメイト達とのギャップが、その事態の凄惨さを増し、まるで笑うことのできないシリアスなシーンでした。
そして、ビデオのお姉さんのラストシーン。
直立不動で出席番号順にクラスメイトの名を読み上げるところには、言葉にできない凄味を感じていました。
しかし、自分はこの理解のしやすさに、複雑な思いを巡らせています。
現代に生きる人のより多くは、ここまで説明され、白黒をハッキリつけないと理解できないのか?と。
『ファイナルファンタジー』シリーズの台頭、『アルマゲドン』の大ヒット、『火曜サスペンス劇場』&『土曜ワイド劇場』の高視聴率。(これらの例はあくまでも、受動的作品として挙げただけであり、作品の善し悪しを論じるつもりはありません)
とにかく自分の眼から見ると、これらの作品は余りにも受動的であり、視聴者が能動的に考えを巡らせることが微塵もできない、面白味に欠ける作品です。
しかしながらこれらの作品は、より多くの人に受け容れられている。
能動的なものよりも、より受動的なものが、より多くの人に求められている。
自分はこんなところにも、主体性のない現代人が反映されているんだなと感じ、このことに言い知れぬ危機感を憶えています。
そして、こういった現代に生きるより多くの人達に、友情、愛情、他人を信じることの素晴らしさや、他人を疑うことに醜さなんていう(失礼ながら)青臭いこと伝えようとすると、自ずとこういった過激な内容の映画になるのではないかと…
そういった意味でこんな作品は、マイナーなままで終わらせておくべきだった。
そういった意味でこんな作品は、メジャーになってはいけなかった。
この作品を否定する人達は、この作品の是非を問うのではなく、この作品が世に出てきたこと自体の是非を問うべきではないのか!?
今もこの辺りのことが、自分の心の中で蜷局を巻いています・・・ この感想文の最後に・・・
この作品を観て、もしも本当に「人を殺したい!」、「バトル・ロワイアルに参加したい!」という人がたくさん現れるのなら、それは、そのときにこそ、「新世紀教育改革法(通称:BR法)」を施行しなくてはいけないときでしょうね。
以上
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コメント
アニメ:フルメタのかなめちゃんの等身大パネルを
売ろうと考えています。ハリセンを持っているバージョンです。
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投稿: かずき | 2005/11/05 16:25